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★★★★ しましま LIFE ★★★★

仝上・jabaおび

しましまな本棚です。
読んだ本のタイトルさえ忘れ去る昨今、
しても忘れられない本達。
できれば誰かの心に残っていてほしいな、と並べてみました。
今回は帯文を紹介しています。




     ウッツ男爵(ある蒐集家の物語) ブルース・チャトウィン 文芸春秋
   <帯文>
   「百塔の都」プラハ。磁器の冷たい輝き。マイセン人形に魅入られた男がいる。
   洒落た小説――少し皮肉で多少ともペダンティックで語り口が絶妙、まさしく
   読みたいような小説だ。


   小さくて可愛い本だった。帯にも少し惹かれた。
   小説の世界はプラハの小さなアパートメントがすべて、だったような・・。
   ペダンティックというよりも仄かなデカダンスが漂っていた・・。


     私家版 ジャン・ジャック・フィッシュテル 東京創元社

   <帯文>
   本が人を殺す。本が人を殺すのである。 どうやって・・?
   さあ、すぐに読み始めましょう。


   かならずしも帯文だけに導かれたのではなかった・・。
   いかに古書を贋造するか・・の方に興味があったんだと思う。
   死んだ恋人への想い(青春?)が人を殺す、といった感じでしょうか。


     ウンベルト・エーコの文体練習 ウンベルト・エーコ 新潮社

   <帯文>
   古今東西の名作を残酷に解剖しちゃう抱腹絶倒のパロディー、パスティーシュ集。


   これは帯文に惹かれて選んだ本ではありませんね・・。
   帯には筒井康隆さんの「感想」も載ってました。
   「フーコーの振り子」を読み、「薔薇の名前」の映画を観た流れで
   借りたんだったと思います。
   ちょびとむずかしいけど笑っちゃう本かも・・。


     フィネガンズ・ウェイク ジェイムス・ジョイス 河出書房

   <帯文>
   今世紀最大の文学的事件
   現代文学の偉大なる祖
   ヴェールにつつまれた幻の大傑作
   ついに日本語に!


   知ってる人は知ってる「フィネガンズ・ウェイク」・・。
   読んだことある人は全員苦しんだはず・・。
   あぁ、偉大なのかもしれない・・。

   アムステルダム イアン・マキューアン 新潮社

   <帯文>
   長編小説の贅肉を殺ぎ落とすのは、辛辣な知性と、恐るべき才能だ。
   変な小説と思いながらアッいう間に終わりまで読んだ。
   この世界は西欧の現代そのものなのである。


   つい、また、読んでしまっている。
   コメントは後日に。


     獲物(VOODOO,LTD) ロス・トーマス 早川書房

   <帯文>
   四人の男と一人の女いずれ劣らぬくせ者たちが、ひと儲けしようと集まった。
   予断を許さぬプロットで描く待望の最新作。

   帯文、ダサくない?
   が、一応、ぺーじを開いた・・。と、たった一行で心を鷲掴みにされたぁっ。
   前後して読み始めたシリーズにはまった時、すでに作家は没していた。
   エレガント(?)なアンディ・ウー(主人公の一人)はもう、新しい顧客の
   新しい依頼を受けることはない・・。 襲いくる喪失感。 泣いた。


     ケイブマン ジョージ・ドーズ・グリーン 早川書房

   <帯文>
   アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀処女長編賞受賞作。
   現実と妄想のはざまを彷徨いながら殺人事件を追うホームレス。
   英米の読書界を席捲した異能の大型新人デビュー作


   これは変わったお話ですよ~。
   なんせパラノイアのホームレスが主人公+探偵役。
   ケイブマンはその名のとおりマンハッタン(!?)の洞穴に住んでいる。
   そして彼は過去、ジュリアードの天才ピアニストでもあった・・。


     ハード・キャンディ アンドリュー・ヴァクス 早川書房

   <帯文>
   人気沸騰のシリーズ最新作!
   虚無のハードボイルド。恐怖の殺し屋ウェズリーがNYの暗黒街に戻ってきた。
   ファンの心を掴んだ「ブルー・ベル」に続く注目作


   変わった作家だは・・。
   児童虐待者専門の司直のような悪党=探偵が主人公。
   行間を吹き抜けるニューヨークの冷ややかな夜気。


   遥か南へ ロバート・R・マキャモン 文芸春秋

   <帯文>
   南へ行けば何かがある?
   顔半分アザの美少女。3本腕の賞金稼ぎ。プレスリーのそっくりさん。
   そしてはずみで人を殺したヴェトナム帰りの男。
   それぞれに不幸を背負った男と女がひたすら南をめざす・・


   ジョン・アーヴィングじゃないけど、欠損した人々の日々って闘いなのねん・・。
   そして人はみな、欠損に無縁ではないのねん。
   顔半分アザの美少女って「スワン・ソング」のスー・アンを彷彿させる・・。
   あ。じぇんじぇん、ちゃうし・・。 とにかく面白いかったぁ・・。


     マイン ロバート・R・マキャモン 文芸春秋

   <帯文>
   太陽よりもまばゆい
   金髪の"神"への供物を抱え
   ひた走る女と追いすがる女


   なーんのことだかさーっぱりわからない帯ですねえ・・。
   これは、とーーっても怖いお話でした。
   マキャモンをホラー作家と決定づける作品かも・・。
   説明しますと・・。
   供物=赤ちゃん。 ひた走る女 =テロ志望のサイコ女。
   赤ちゃんを盗んで逃げている。(いじょーに強い!! ターミネーターより強い!!) 
   追いすがる女= 赤ちゃんのおかあさん。 普通のおかあさん(?)。
   女の闘い、怖いですよぉ。 くっくっく・・。。


   フィアサム・エンジン イアン・バンクス 早川書房

   <帯文>
   遥か宇宙の彼方からやってきた<暗黒星雲>。
   太陽の光が遮られ、地球にはふたたび大氷河期が訪れようとしていた。
   はたして人類に未来はあるのか?超未来SFの白眉。


   帯文の「暗黒星雲」に惹かれた。(爆)
   しかもフィアサム(ありえん)エンジンって!?
   300ぺーじ足らずのなのに・・。読みやすくて読みごたえあり。
   自分的には「エンディミオン」とかぶる感じ。じぇんじぇん、ちゃうけど。(笑)
   3回読んだけど、まだ読みたい。(再笑)


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